GLP-1を注射で補給するGLP-1ダイエットは、空腹を覚えにくいのが特徴です。少量の食事で満足できるようになるため、必然的にカロリーオーバーを防げるのです。肥満になる原因は運動不足にあると考える人が多いですが、最大の要因は食べすぎにあります。どんなに運動をしても、運動効果を相殺するほど食べていては痩せられません。逆にいえば運動をあまりしなくても、食事の量を制限すれば体重は少しずつ落ちていきます。

GLP-1ダイエットを始めたら、食欲が明らかに落ちたという人は多いです。今までより食べる量が減れば、自然と摂取カロリーは少なくなるでしょう。さらに体脂肪が少しずつ減っていき、段階的に体重が落ちていきます。GLP-1ダイエットは食欲を抑える方法なので、食べるのを我慢する必要がありません。それゆえ継続性においても優れており、適正体重に落ちるまで無理なく続けられるという声が多いです。特に代謝の低下が気になる人、加齢により痩せるのが大変になった人などにおすすめです。

GLP-1ダイエットは医療ダイエットのため、副作用が発生する人がいます。便秘や下痢、吐き気などが発生するケースがあるので、慎重に体調の変化を見極めてください。ほかにも胃がむかむかして不快感を覚えるという声もあります。こうした副作用はやがて消失していくことが多いですが、まれに継続する人もいます。違和感を覚えた場合は医師に相談し、適切な対応を受けてください。

GLP-1ダイエットのリスクは、注射時にやや痛みを感じる人がいることです。一般的な注射針と比べると相当に細く、痛みを感じにくい設計になっていますが、針を刺すことには違いありません。ただ痛みはごく弱いものですし、跡が残らないのでGLP-1ダイエットをしていることは周囲にはバレないでしょう。

GLP-1について
食後に小腸から出るホルモンを定期的にご自身で注射していただくことで、食欲を抑制し、自然に食事量を減らすダイエット治療法です。

コメント
40代女性 、GLP-1ダイエット 3ヵ月の症例です。診察を受けた後は、ご自身でGLP-1注射を1週間に1本を目安に3ヵ月間継続していただきました。体重の減少が見られ、お腹周りの脂肪が落ち、すっきりとされました。（体重－6.2kg、ウエスト－10cm）

Q. 運動をしなくても痩せられますか？
A. 運動には一定のダイエット効果がありますが、その効果は決して高くはありません。もちろん運動をしないよりも、したほうが痩せやすくなるのは確かですが、運動が苦手な方や運動すると身体を傷める方などは、無理をする必要はありません。運動をせずにGLP-1ダイエットだけでも、適正体重まで落とすことは十分に可能です。

Q. なぜリバウンドが起こりにくいのでしょうか？
A. リバウンドが起こるダイエットの特徴として、身体への負担が大きいことがあります。心身に無理をかけるダイエットというのは、一時的に大きく減量できる可能性はありますが、その状態を維持するのが難しいです。ダイエットをやめてしまうと、もとの肥満体型に戻ってしまうリスクが非常に高いです。これに対してGLP-1ダイエットは、食欲自体を抑えられます。食べたいという欲求が減れば、無理をせずに食事制限ができてしまうのです。

Q. 健康保険による治療を受けられますか？
A. これは治療の目的によって違ってきます。GLP-1は糖尿病の治療薬としても活用されており、この場合は健康保険の適用になります。一方でダイエットを目的に使用する場合は健康保険の適用外です。それゆえ治療費は相応に高くなりますが、成功率が高いダイエット法のため費用対効果は優れています。